化学製品業界トレンド:2022年 中国

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2022/11/24

ロックダウンと低成長率の影響

 

 

 

中国の化学製品企業 - 信用リスク評価

 

 

2022年第3四半期になるとロックダウンが緩和され、景気が回復 したため、化学製品の生産量と売上は増加に転じました。しか し、COVID変異株関連の規制による漠然とした下振れリスクで、 需要は圧迫されたままで推移しています。

 

 

 

 

 

世界の化学物質生産量

 

 

 

 

 

エネルギーコストおよび原材料コストの高騰で、化学製品産業全 体で2022年の第1四半期から3期連続で減益となりました。2023 年も利益率に大きな改善はないものと当社では考えています。 2022年上期のロックダウンおよびサプライチェーンの混乱は、 多くの企業で流動性問題の引き金となりました。支払遅延事案や 不払事案の増加は当社でも確認しています。当社では、不払事 案や倒産事案が今後12か月間に5%~10%増加するものと見ていま す。この根拠は、化学製品のグローバル需要の不振とともに、 2021年に8.1%だった経済成長率が2022年に3.2%、2023年には 4.9%に鈍化すると予測されていることにあります。当局はサプラ イチェーンの混乱を減らすためにゼロコロナ政策を調整しました が、COVID関連の規制措置は引き続き経済活動に影響を与えてい ます。

サブセクターのレベルで信用リスクが最も高いのが塗料および塗 装剤です。このセグメントの企業は、一次産品の価格高騰と不動 産市場の低迷で打撃を受けました。とは言え、グローバルな生産 拠点でもあり輸出拠点でもある中国では、農薬サブセクターは成 長を続けています。基礎化学品の売上は今年増加傾向にあります が、原油価格が不安定なため、今後数か月で需要が落ち込む可能 性があります。

2015年以降厳格化する環境規制の導入の目指すところは、グ リーンテクノロジーによるイノベーションにあります。炭素排出 量の高い企業は次第に市場から退場を余儀なくされ、そのような 撤退は今後も続くでしょう。高い環境基準とそれに対応するため のコスト増で、中小の化学製品メーカーは短期的にはさまざまな 問題に直面する恐れがあります。